テンガロン?ウエスタン?フェルト?覚えておきたいハットの種類

テンガロンハットとは?

2020年08月20日 18時00分




テンガロンハットは、英語で表記すると「Ten-Gallon」。10ガロンです。先にも触れた通り、日本では「テンガロンハット=カウボーイがかぶるような帽子」というイメージになっていることは否定できません。
 
本当の「テンガロンハット」は、ウエスタンハットの中でも、特にクラウンに高さがある、大きなもののことです。
 
テンガロンハットのクラウンには、10ガロンの水が入るからという説があります。実際、ウエスタンハットで水をくむ場面が登場する西部劇があるそうですが、10ガロンというと約38リットルですから、そんな量の水は到底入りません。ウエスタンハットの老舗中の老舗「ステットソン」も、テンガロンハットのクラウンの容量は3リットル程度だとしていることから、「10ガロン説」の信憑性は限りなくゼロに近いでしょう。
 
テンガロンハットの名前の由来は、メキシコのカウボーイが話すスペイン語の「Galon=編む」だという説が有力です。「Everything is bigger in Texas(テキサスのものは何でも他よりでかい)」は有名な言葉ですが、このようなテキサス気質が反映された冗談なのではないかという意見もあるようです。
 
テンガロンハットはウエスタンハットの一種と覚えておきましょう。